写真はタイミングの熊本

潮の干満、雲海の発生の有無、黄砂、夜明け前と日没後の天気、紅葉、橋の水の放水、いろんな意味でなかなかタイミングの合わなかった熊本でした。
 

頭が真っ白に

阿蘇での出来事です。
ラピュタの道(天空の道)と呼ばれている上の写真の風景付近で写真を撮っていました。
下の道までは数十メートルの崖。ガードレールのそばに三脚を立てカメラをセット。
三脚のフックに重し代わりにもう一台のカメラもぶら下げた。
PLフィルターを取りに数メートル離れた車に戻った時のことです。
突風が吹いたので何気なく振り返ると三脚が倒れる瞬間でした。
倒れた三脚はガードレールを乗り越えて崖の下へ。
身動き一つできなくて見てるだけでした。
 
恐る恐る崖の下を覗くと5mぐらい下にわずかながらススキの生えた出っ張りに止まっていました。その場所に行くにもかなり危険だったけど、どうにか回収。
回収しながらいろんな事を考えた。
「熊本に入ってまだ三日目だよ。7Dまだ新品だよ。レンズもたぶんダメだろうなぁ。一旦家に帰ろうか。旅先だけど新しいセットを買って撮影を続けようかな・・・」
 
草がクッションの役目を果たしたのかどうにか撮影には支障がないみたいです。
帰ってきて今日さっそく点検のためキタムラに頼んでキヤノンに送りました。
 

菊池渓谷

今まで九州を回った中では由布川渓谷とここが気に入ったかな。
被写体の宝庫です!!
遊歩道も整備されていて水のそばまで簡単に行けます。落ち葉好きには格好の場所かも。
 
阿蘇の雲海の出具合を確認してからここへ二日通いました。
一日ぐらい夜明け前からこの渓谷に入れば良かった。
 

長部田海床路(ながべたかいしょうろ)

干潮の時でも漁に出れるようにこの路の先端に船着場があります。
満潮の時はこの路は水没してしまいます。
点灯した街灯が海水に浸かってる場面を撮りたくて何回通ったか。
だいたい一日に二回潮の干満があるから一晩も居れば見れるはずなのに。
夕方に干潮を見届けてから翌朝未明に行くとまだ干潮。たぶん寝ている間に見逃してるんだな。
こうなったら意地でも撮ってやる。
 
ここから数キロ先に夕暮れの干潟の撮影スポットで有名な御輿来(おこしき)海岸があるんだけど、干潟は干潮狙い、海床路は満潮狙い。
う~ん、写真とはうまく行かないもんだ。
でも干潟のほうはこの時期は小潮なんでそんなにいい干潟は見れないとのこと。
 

すごい田舎 五木村

食べ物屋さんがほとんどないので道の駅「子守唄の里 五木」に寄りました。
隣接のレストランのほうがメニューが多いのでそっちにしました。
ところが道の駅より料理はましなんだけどBGMが・・・。
いろんな歌手のいろんなバージョンの「五木の子守唄」が延々と流れます。
「おどま盆ぎり 盆ぎり 盆からさきゃ おらんど~♪」暗いなあ、どうにかなりませんか。
 
五木村から30キロ以上はある平家の里の五家荘。
道が狭いとは聞いてたがここまで狭いとは。一台が走るのがやっとですれ違いなんぞできません。対向車が来る度にすれ違いができる場所まで戻ります。
写真を撮りながらだったので到着したのが六時過ぎでもう真っ暗。
すごい田舎で途中にコンビニなんぞなかったから食料の在庫ゼロ。
 
やっとのことで村の小さな食料品店を見つけました。
でも明かりは漏れてるがカーテンはもう閉まってます。
扉を開けて「こんばんは~」と言うと、奥から女性が出てきたので、
 
私:「あの~、まだだいじょうぶでしょうか?」
 
女性:「はい、いいですよ。」
 
私:「ちょっとなんかお腹のふくれるような物置いてませんか?」
(村の食料品店なのでコンビニのような出来合いの弁当はありません)
 
女性:「あ~、今ちょうど御飯が炊けたから、おにぎり握ってあげようか?」
 
私:「わ~、お願いします。」
 
ふぅ助かった。お腹がすいたままでは寝れないよ。
申し訳ないのでついでに適当にお菓子を買いました。
 

雲海は運かい?

まだ阿蘇の雲海と天草の夕陽が撮れてなかったので、火曜が祭日だったこともあり二日間滞在を延長しました。
展望台が数箇所あるのでどこから撮るかも思案のしどころ。
朝の四時半ぐらいに展望台に行き霧の出を待ちました。
上の写真は展望台に行く途中で少し漂いだしたので数枚撮ったもの。
でも展望台に着くと霧は晴れてしまって下界の阿蘇の街明かりがはっきり見えます。
 
今日もだめかと思ってたらどこからともなくまた霧が漂いだした。
最終的に二日とも太陽が上がる頃に雲海になったけど、いつもこんなに遅いんだろうか。
太陽が出てからではどうも綺麗な(濃厚な)色が出ない。
 
天草の夕陽は最後まで黄砂の影響が出てしまった。帰る前日まで雨が降らなかったもんなぁ。
この二日間朝は阿蘇、夕暮れは天草と往復したからすごい走行距離になってしまった。
 
走行距離 4.528km
 
アルバム「写真はタイミングの熊本」アップしました。

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