緑もいいね青森

青森に到着して二日目に7Dの電源が入らなくなってしまった。
カメラ一台だけの運用で久々にレンズ交換の邪魔臭さを二週間たっぷり味わった。
 
 

銚子大滝 新緑の奥入瀬で

奥入瀬のベストシーズンっていつなんだろう。
前回の雪の時期よりも被写体は多かった。
奥入瀬渓流は子の口(ねのくち)から焼山まで14.4キロなので、普通に観光すれば四時間ちょっとのコース。
写真を撮りながらだとかなり時間がかかるので三日間も通ってしまった。
太陽の日差しがあるとダメなんで一日の撮影時間は短いです。
 
ここはバスの本数が極端に少ないし、最終便も早めです。
案の定、三日目に夕暮れまで撮っていてうっかりと最終便に乗り遅れた。
車を止めた奥入瀬湧水館まで5キロ。
もう脚が棒のようで途方に暮れてたら地元の親切なカメラマンが乗せていってくれた。
ふぅ~、助かった。
 

寒立馬(かんだちめ)

前回雪の中のこの馬を撮りたくて行ったけど、冬季はゲートが閉鎖されて放牧地に入れなかった。
寒立馬の写真は名前の通り雪の中が定番なのにみんなどうやって撮ったんだろうと思って調べたら、アタカって言う冬季専用の放牧地がゲート手前にあった。
な~~~んだ。やはり多少の下調べは必要だな。
 
この時期は出産シーズンみたいで子馬があちこちにいました。
 

恐山で

冬季は道路が通行止めだったので今回行ってみました。
途中に眺望のいい釜臥山展望台への分かれ道があるんだけど崖崩れで閉鎖されていた。
恐山の写真って霊気漂う殺伐とした風景が多くて不気味だけど、実際見るとそれほどでもなかった。火山台地にお寺が立ってるって感じだ。
境内には温泉もあったけど入る人はどれほどいるんだろう。
 
イタコの料金。
魂を一人降ろす毎に3000~5000円が目安だって。
次から次へと降ろされたらたまらんぞ。10人以上は割引とかないか。
 

 
くろくまの滝
 

白神山地

今回一番期待していた所なんだけど裏切られたって感じ。
日本海側の岩崎からアクアグリーンヴィレッジANMONまで砂利道ばかりの山道を42キロ、内臓の位置が変わってしまうんじゃないかと思うぐらいのひどい道だ。
本格登山は私には無理なんで雰囲気だけでも味わえたらいいかなと思いこのコースにした。
 
スタート地点に崖崩れのため暗門の滝へは行けませんの貼り紙。
(今調べたら25日に散策可能になっただって、まったくもう)
まぁいいかと出発すると延々とブナ林と暗門川の流れだけの単調な風景ばかり。
警告通りに暗門の滝の手前で残雪と一緒に崖崩れが発生していて道路を塞いでいた。
まったく行けそうにないのできっぱりと諦めがついた。
暗門の滝って第一、第二、第三とあるんだけど、地元のハイカーが三つともたいしたことのない滝だよと言ってたのがせめてもの救い。
帰りにまだ42キロの砂利道が控えてるかと思うと気が重い。
ミニ白神のほうも行ってきたけど、まぁこれでじゅうぶんだ。
で、白神山地の写真は全部没なので鯵ヶ沢町のくろくまの滝を。
 

 

いい夕陽見てますか? 夕暮れの深浦の海岸

青森の日本海側にはたくさん夕陽スポットがあるけど天気が悪いとどうしようもないね。
十二湖に向かって日本海側を下る時、鰺ヶ沢って町を過ぎるとほとんど食べ物屋さんがなくなってしまいます。朝とか昼ぐらいならコンビニで済ませることもできるけど、晩御飯だけはちゃんとした物を食べたい。
最悪不老不死温泉近くのウェスパ椿山って所まで走ればちゃんとしたレストランがあるんだけど、昨日も行ったから二日続けては行きづらい。
うわぁ食いはぐれたかなぁと思ってあせっていたら深浦で一軒のこじんまりしたレストランを見つけました。
入ってみると上品なおばさんが一人で注文から配膳までやっています。
壁には十枚ほど綺麗な写真が飾っています。
その時お客は私一人だけで魚料理を注文しました。
田舎のお店なので定食っぽい物だろうと思っていたらちゃんとした料理が出てきた。
その時味噌汁が付いてたんですけど私の癖で味噌汁はいつもほとんど料理を食べ終わってから最後に飲みます。で、飲もうとしたら蓋が開きません。
普通はお椀のふちを押すと開くんだけどビクともしなかった。
おばさんに言うのも恥ずかしいので飲まずに出てきました。
 
料理が気に入って翌日の晩御飯もここですることにしました。
覚えていたらしくて写真の話になり「青森へは写真を撮りに来ました。」って言うと、「あらぁ写真してるんだ。じゃ昨日写真の話でもすれば良かったね。」
「壁に飾ってる写真はおばさんが撮ったの?」って聞くと、「とんでもない、私はまだまだ下手です。」って。飾ってる写真は知り合いのプロの写真らしいです。
風景写真はお金がかかるから少しでも手助けになるようにお店でも販売してるとか。
「ここは田舎だけど風景だけは良いからぜひまた来て下さい。」
「はい、二・三年のうちにまた来ます。」と言って店を出てきた。
 
うわぁ、長文。最後まで読んだ君はエライ!
 
走行距離 4.973km
 
アルバム「緑もいいね青森」アップしました。

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